ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビにはどんな症状があるの?

健康な肌
皮脂腺では、皮脂が常につくられています。
皮脂は、毛穴を通って分泌され、皮脂膜を形成して肌の表面を覆い、肌を健康な状態に保ちます。

面ぽう(コメド)
古い角質が詰まり、角栓ができて毛穴が閉塞したり、性ホルモンの分泌量が増加し、皮脂の分泌が多量になったりすると、皮脂が毛穴の中にたまって「面ぽう(コメド)」ができます。
アクネ菌は、皮脂を好み酸素を嫌うため、発育に好都合な面ぽう(コメド)の中で増殖します。

紅色丘疹(赤にきび)・膿疱(黄にきび)
毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌は、炎症を起こす物質をつくります。
そして、炎症が起こると、ニキビは赤く盛り上がって「紅色丘疹(赤ニキビ)」となったり、
膿がたまって「膿疱(黄ニキビ)」となります。

硬結(コウケツ)・嚢腫(ノウシュ)
さらに、炎症が拡大して進行すると、毛穴の壁が破壊され、皮下に膿のふくろができて「嚢腫」となったり、硬く盛り上がって「硬結」ができます。

ざ瘡瘢痕(ニキビ痕)
炎症状態や程度によって、ニキビ周囲の皮膚組織が破壊されて欠損し、
凹凸した「ざ瘡瘢痕(ニキビ痕)」を形成します。

ニキビの発症年齢と増悪年齢
ニキビは日本人の95%以上が経験します。
平均の発症年齢は、男性13.3歳 女性12.7歳であり、
女性がやや早く発症します。10~20代のざ瘡有病率は、中学2,3年生で86.0%、87.3%と
大きなピークを迎え、高校3年生で75.2%と小さなピークを迎えます。
20歳以上で思春期のざ瘡が継続している患者は、男性で約40%、女性で50%以上にのぼり、多くの方が思春期後ざ瘡へ移行していました。

ニキビの悪化因子
ニキビは、毛穴に皮脂がたまってできます。
思春期のニキビは、性ホルモンの働きが活発になり、皮脂の分泌が増加してできますが、
ニキビには様々な悪化因子があります。
・月経前・睡眠不足・便秘
・皮膚のバリア機能の低下
・乾燥肌(ドライスキン)
・間違ったスキンケア
・ストレスによるホルモンバランスの乱れ
・不規則な生活

ニキビができやすい部位
ニキビができやすい部位は皮脂腺が発達している部位です。
顔面、前胸部、上背部はニキビができやすい部位といわれています。
体のニキビも治療が可能です。医師へ相談してみましょう。

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