ニキビ(尋常性痤瘡)⑥

ニキビⓆ&Ⓐ

チョコレートやナッツ類はニキビを悪化させますか?
チョコレートを食べても、ニキビの症状に影響を及ぼさなかったという試験結果があります。これまでニキビの悪化と食べ物について、科学的に因果関係が証明されたものはりません。しかし、チョコレートやナッツに限らず、特定のものを食べた後で明らかに悪化していると思われる場合は、控えた方がよいでしょう。

ストレスとニキビの関係は?
ストレスは内分泌系を介して皮脂の分泌に影響すると考えられており、ニキビを悪化させる原因になります。ニキビで皮膚科を受診する患者さんの約30%が受験や就職、結婚などの生活上の変化をきっかけにニキビが発症・悪化しているという報告があります。また、80%近い患者さんが日常的なストレスの増大とニキビの発症や悪化との関係を自覚しています。

ニキビのできやすい体質は遺伝しますか?
ニキビのできやすい体質は遺伝することがあります。しかし、科学的に詳しくは実証されていません。皮脂腺の大きさや活動性は遺伝すると考えられており、過剰な皮脂分泌はニキビの原因のひとつになっています。ほとんどの人にニキビができることから、疫学的な研究は困難ですが、今後、遺伝子レベルの研究がなされれば明らかになると考えられます。

ニキビの治療はどれくらいの期間続ければよいのですか?
治療薬によって違います。抗菌薬(のみ薬)は、症状が強い時期(化膿した赤いニキビの数が多い場合)に飲みます。抗菌薬(ぬり薬)は、赤いニキビにぬりましょう。抗菌薬を使う期間は3カ月までを目安としますが、症状の程度によっては異なります。アダパレン(ぬり薬)や過酸化ベンゾイル(ぬり薬)は、赤いニキビと赤いニキビができる前の段階(面ぽう)に有効です。赤にニキビが治った後も、面ぽうが残っているためアダパレン(ぬり薬)や過酸化ベンゾイル(ぬり薬)を継続的に使用しながら、日常生活の注意事項をよく守りましょう。

お薬はたくさん使うと早くよくなりますか?
決められた用法・用量で使っていれば出ない副作用が、お薬をたくさん使うことによって出てくることがあります。自分の判断で、勝手に使用量や回数をふやしてはいけません。必ず医師や薬剤師の指示通り使用してください。

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