スキンケア ② ~皮膚の役割とスキンケアの必要性~

前回は皮膚にはバリア機能があり、外からの刺激や皮膚の水分が逃げて乾燥してしまうことから守ってくれているというお話でした。
今回はこのバリア機能と皮膚の役割についてもう少し掘り下げてみましょう。

そもそも皮膚は大きくわけて3層構造になっています。
その3層は外側から 表皮真皮皮下組織 といいます。
この3層はそれぞれ別の役割があり、それぞれがさらに層構造になっています。
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一番体の内側の皮下組織は、真皮と表皮を支えており、大部分が皮下脂肪でできています。
エネルギーを脂肪というかたちで蓄えたり、断熱・蓄熱といった保温機能で体温維持をしたり、外部刺激・衝撃を和らげるクッションの役割があります。

真皮は、真皮にある毛細血管から表皮へ酸素や栄養を補給したり、皮脂や汗を出すことで皮膚表面に皮脂の膜(うるおいの膜)をつくったりして皮膚表面を保護してくれます。
他には刺激のセンサー機能が備わっていたり、表皮を支え肌の弾力を保ったり、肌の土台となって働いています。

そして、スキンケアが大事になってくる皮膚の一番外側(表面)の表皮は…
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外側から角質層・顆粒層・有棘層・基底層といった層が重なってできています。
角層はバリア機能の要、外からの刺激を肌内部に入れず肌の水分も逃さないシャッターの役割をしています。
ですが0.02mmととても薄い膜なので乾燥や摩擦でシャッターはすぐボロボロになってしまいます。
乾燥で痒くなるのは、このシャッター(バリア機能が)が弱くなって守ってくれる機能が落ちているからなんですね。

ですので、皮膚症状が出ている方はもちろん、症状が出る前からバリア機能の上に潤いの膜をつくってバリア機能・シャッターを強化していくことが大事なのです。
潤いの膜を作って皮膚がいつも健やかにいられるようにすること、これがスキンケアです。
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表皮は、外からの刺激から守ってくれるだけではなく、肌自らが作り出す保湿物質によって肌の水分を逃がさない様にもしてくれています。
この保湿物質、スキンケアでどんなものを選んで保湿するとより良いのかのヒントになっています。

次回は保湿物質と保湿剤の種類についてお話しします。

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