上野駅前皮膚科
皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科
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お知らせ & 日々のこと
色素性痒疹とは、胸や肩やうなじや背中など上半身に赤いぶつぶつ(丘疹)ができ左右対称に樹枝状、網目状に広がるのが特徴です。
また、つよい痒みもともないます。
通常1週間程度で消えていくのですが、何度も再発を繰り返すうちに色素沈着が増強してきてしまいます。
若い女性がなりやすく、原因はケトーシス(ケトン症)が関係していることが多いといわれています。
糖尿病の発症や悪化をしてケトーシスになると、色素性痒疹が出現してしまうことがあります。
しかし当院では、糖尿病ではない若い女性が色素性痒疹と診断されることが多いようです。
糖尿病ではないのに色素性痒疹と診断された方に診察で聞いてみると、糖質制限ダイエットをしていたと話される方が多いようです。
糖質制限ダイエットでは、糖質の摂取量を極端に抑えて、糖質の代謝障害をわざとおこさせ、エネルギー源を糖質から脂肪に変えることで減量をはかるダイエット方法です。
脂肪をエネルギー源として使用する際、脂肪が分解される時に脂肪酸の一部は肝臓でケトン体という物質に変化しています。
このケトン体が過剰になるとケトーシスとなってしまい、色素性痒疹を引き起こす可能性があるのです。
厳しく糖質を制限すればするほどケトーシスになりやすいというわけです。
糖質制限ダイエットが原因と思われて色素性痒疹と診断された方はよく「最近特に厳しく糖質制限していた」と言われることが多いです。
真面目にストイックに厳しくダイエットに取り組む方ほどケトーシスになりやすく、皮膚にも不調をきたすことがあるようです。
そうなると塗り薬飲み薬だけではなく、食生活の見直しをしないと色素性痒疹の改善はなかなか期待できません。
ケトーシスは皮膚疾患以外も体の不調を引き起こす可能性もあります。
太りすぎも体にはよくないですが、健康的に焦らずゆっくりと体重管理をしていきたいものですね。