幼小児に流行!アタマジラミ

画像の説明

最近、児童のアタマジラミがとても増えています!

今回はアタマジラミについて詳しくお話ししたいと思います。

アタマジラミとは🧐?

吸血性昆虫であるシラミがヒトに寄生する感染性皮膚疾患です。
ヒトに寄生するシラミは、3種類あって、子ども達の間で集団発生するのがアタマジラミです。
アタマジラミは髪に寄生して、頭皮から吸血し、かゆみや湿疹などを起こします。
また、髪に固着した卵を点々と産み付けるので比較的簡単に発見できます。
卵の脱け殻はフケと見間違えやすいのですが、毛にこびりついて取りにくいのが判別要因でもあります。
ヒトに寄生するシラミは他の動物には寄生しませんし、他の動物に寄生するシラミはヒトには寄生しません👌
ですので、飼っている犬や猫ちゃんにうつったりする心配はありません😌

アタマジラミがうつる原因は🧐?

主に髪の毛の接触で感染します。
身体を寄せて髪の毛が触れ合って遊ぶことの多い年齢の子ども達の感染率が高く、帽子やタオル等の共用でも感染します。
シラミは不潔が原因でいつの間にかうつってしまったというものではありません!
幼小児に好発するので、保育園や幼稚園、小学校など集団生活上の感染に注意が必要ですが、学校を休ませる必要はありません。

髪は短く切ったほうがよい🧐?

頭皮を含め、髪全体に薬が行き渡るようにすればよいので、特に髪を短く切る必要はないですが、髪が短いほうが処置が楽にになります🙆‍♀️

プールでうつりますか🧐?

水の中では、シラミはしっかりと毛に掴まるという習性があるのでうつることはまずないと考えてよいです。
しかし、脱衣カゴやロッカー、タオルを共用することは注意が必要です。

きちんと治療をすれば2〜3週間で治癒します🙆‍♀️
治療は駆虫薬フェノトソン粉剤(スミスリン)です。
3日に1度(2日おき)、3〜4回の使用でシラミを効果的に退治する使いやすいシラミ駆除医薬品です。
スミスリンは処方薬ではありませんので、ご自身でドラッグストアなどで購入していただきます。

どうして3日に1度ずつなのか🧐?

1回の使用で成虫と幼虫は駆除できますが、卵は殻に被われているので、生き残る卵もあります。
ですが、卵は産み付けられてから約7日で孵化するので、3日に1度ずつ(2日おき)の使用を3〜4回繰り返す間(7〜10日間)に全ての卵は孵化します。孵化してくる幼虫はスミスリンの使用を繰り返すことで、幼虫の段階で(卵を産む前に)駆除してしまうので
生きた卵や幼虫、成虫もいなくなるのです。

画像の説明

4回使用したのにまだ卵が、、、😢

それはきっと卵の脱け殻か、孵化できなかった卵です。
卵はしっかりと毛にこびりついていて取れにくいので、目の細かい【すき櫛】で丁寧に取ってあげてください。

スミスリンを子どもに使うのが心配🫤

通常の使い方では体内には吸収されない薬です。
ですので、お子様や妊婦さん、授乳婦さんへの使用制限はありません👌
いずれにしても目や耳、口に入らないように注意して使用してください。

予防的に使ってもいいの🧐?

効果があるのはスミスリンをつけている間だけです。
洗い流した後も効果が残るわけではありません。
予防の目的で使用しないでください。

感染部を拭いたタオルや寝具は🧐?

洗濯できるものは洗濯前に60℃以上のお湯に5分以上浸けてから洗濯してください。乾燥機でも効果があります。
洗濯できないものはポリ袋に入れて封をし、2週間放置します。
こまめな掃除機かけもおすすめです。
ヒトから離れたシラミは血を吸えないので、2〜3日で死んでしまいます。

シラミかフケか区別がつきにくい等、不安があれば当院へお気軽にお越しください😉
卵らしきものが付いている髪を1本だけ切り、顕微鏡で確認します🔬
シラミかフケかすぐに判断できます✌️

LINEで送る