ほくろ・いぼ

病気についてや保険治療に関しては、
 一般皮膚科 加齢性のいぼ(脂漏性角化症)
 形成外科 ほくろ(母斑細胞母斑)
の項をご参照ください。

ここでは保険外診療の高周波メスによるほくろ、いぼ除去について説明します。

高周波メスは、細胞中の水分に対する親和性により、過剰な発熱や熱変性を抑えて炭化による組織損傷を最小限に抑えることが可能です。つまり炭酸ガスレーザーと同様周りの皮膚にあまり損傷を与えずにできものを燃やしてとる手法です。高周波メスは、手術において止血や切開に使用しますが、メス先の電極を様々な形に変えることでいろいろな種類のできものをきれいにとることができます。実際の治療の流れですが

 ① 患部を消毒後、局所麻酔の注射をします
 ② 高周波メスで患部を焼灼します。
 ③ 生食ガーゼや酒精綿などでこすると皮膚が取れてきます
 ④ ②、③を適宜繰り返します
 ⑤ 治療が終了したら抗生剤の外用剤を塗布しテープを上から貼り治療終了です。

治療当日からテープの上からであれば洗顔、お化粧も可能です。
患部にきずができますが、1週間から10日程度で治るのでそれまでは外用、テープ保護を継続していただきます。きずが治ると患部が赤くなるので、その後は茶色いテープを貼るか日焼け止めを外用してもらいます。赤みが治ると茶色いしみ(炎症後色素沈着)ができることがありますが、その場合も徐々に消えていきます。完全にとろうとすると、患部にへこみ(陥凹性瘢痕)が生じる可能性があるため、あまり患部を燃やしすぎないように治療します。もし病変が残った場合は数か月後再治療を行います。