皮膚科で勘違いしやすい病気など①

最近はAIが身近になり、受診する前にまずは検索する方も多いと思います。
AIの発達は凄まじいですが、情報を受け取る側に正しい知識がないと、余計な混乱を招くこともあります
今回は、患者さんと接するうえで「この単語、勘違いしやすいよね~」と思ったものを、いくつかピックアップしていきます。

【抗生剤/抗真菌剤/抗ウイルス薬】

抗生剤は、細菌を殺したり増殖を抑えたりする薬です。
子どもに「手を洗わないとばい菌増えちゃうよ!」などと言うとき、一般的に想像するばい菌=細菌のことが多いです。

抗真菌剤は、真菌(カビ)の増殖を抑える薬です。
皮膚科では、水虫で処方されることが多いです。
細菌と真菌にはどちらも「菌」という文字が入っていますが、別物です。

抗ウイルス薬は、ウイルスが細胞に侵入したり増殖するのを抑えたりする薬です。
ウイルスの代表的なものとして、インフルエンザウイルスがあります。
ざっくりと、「予防接種をするものはウイルス」と考えても問題ありません。

これら3つを混同している方が多いですが、薬の成分が全く違います。
水虫に抗生剤を使っても効きませんし、細菌感染で抗ウイルス薬を使っても意味がありません。
薬には副作用もあるので、自己判断で使わないようにしましょう

<治療例>
・抗生剤:化膿した皮膚症状、とびひなど
・抗真菌剤:水虫(白癬)、カンジダなど
・抗ウイルス薬:インフルエンザ、帯状疱疹

【ヘルペス/帯状疱疹

どちらもウイルスに感染した直後には発症せず、免疫が落ちたときに症状が出てきます。
使用する薬も同じなため勘違いしやすいですが、それぞれ違う病気です。
症状によってはどちらか区別しづらいので、検査を行う場合もあります。

画像の説明

帯状疱疹/湿疹】

湿疹かと思って受診したら帯状疱疹だった(もしくは逆のパターン)患者さんをよく見ます。
ざっくりとした見分け方としては、

・片側にしか症状が出ていない
・服に擦れたら痛い
・水ぶくれになっている

といった症状が出ていたら帯状疱疹のことが多いです。

湿疹かと思ってステロイドを塗ると、帯状疱疹は悪化します。
また、帯状疱疹は早めに治療を開始することで、後遺症(神経痛)のリスクを減らすことができます。

⚠️
症状が両側に出ている場合は、帯状疱疹である確率は下がります。
しかし、痛みや水ぶくれがないからといって、帯状疱疹でないとは言い切れません。(実際に、痛みはなくても帯状疱疹だった患者さんもいらっしゃいます)
帯状疱疹は早期の治療がとても重要です。気になる症状があれば必ず受診してください。

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