アトピー性皮膚炎②

アトピー性皮膚炎の皮膚の症状
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、バリア機能が弱まり水分が外へでてしまっているため、
乾燥しています。乾燥した皮膚は外部からの刺激物質が侵入しやすくなっています。

皮膚が乾燥していると、外部からの刺激を受けかゆみを感じます。
そこで掻いてしまうと、新たな傷が生じたり傷口が悪化して、皮膚の状態がさらに悪化します。掻いた刺激によりかゆみが増すため、また掻いてしまい・・という悪循環になってしまいます。

皮膚のバリア機能を保つために
皮膚のバリア機能を正常に保つためには、「3大保湿因子」をしっかり補うことが重要です。
正常な皮膚では、水分が保たれ、外部の刺激物質もブロックされています。
こうした皮膚のバリア機能には、3大保湿因子が関係しています。

3大保湿因子
天然保湿因子
 角質細胞の内部に水分をたっぷり補給します。
 アミノ酸などの成分があります。
 ☆水分をおぎなう

セラミド
 水分保持作用が高く、角質細胞の間を埋めてうるおいを保ってくれます。
 ☆水分を保つ

皮脂
 皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。
 皮脂類似成分にはスクワランなどがあります。
 ☆水分をにがさない

最近では、新生児期の早いうちから全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎になるリスクを3割減らすことができたという報告※もあります。保湿をこころがけ、皮膚を乾燥させないことが大切です。
※J Allergy clin Immunol 2014

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