ニキビ(尋常性ざ瘡)②

ニキビができたらどうしたらいい?

★ニキビの治療

  ニキビには様々な方法があり、症状に応じて適切な治療が行われます。
  治療の効果が感じられるまでの期間には個人差があります。
  すぐに効果がでなくても悪化させてニキビ痕を残さないために、 医師の指示通りに続けましょう。
 ●薬物治療
    急性炎症期
    面ぽう(コメド)が主体のとき

  面ぽう(コメド)は、毛穴の閉塞と皮脂分泌が多量になり、
  皮脂が毛穴の中にたまることでできます。

    そのため、毛穴の閉塞を除去する薬剤が用いられます。
    治療薬(ぬり薬)
   ・アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤
   ・アダパレン
   ・過酸化ベンゾイル
   紅色丘疹(赤ニキビ)・膿疱(黄ニキビ)が主体のとき

  紅色丘疹(赤ニキビ)・膿疱(黄ニキビ)は、毛穴の中で増加したアクネ菌が炎症を起こす
  物質をつくることができます。

   そのため、アクネ菌の増殖を抑える薬剤や、炎症を抑える薬剤が用いられます。
   治療薬(ぬり薬)※中等症以上では抗菌薬(のみ薬)も使用できます。
   ・抗菌薬/過酸化ベンゾイル配合剤
   ・アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤
   ・過酸化ベンゾイル
   ・アダパレン
   ・抗菌薬

  寛解維持期
  眼に見えない微小面ぽう(コメド)や面ぽう(コメド)を抑えることにより、

     紅色丘疹(赤ニキビ)や膿疱(黄ニキビ)をできにくくすることができます。

  面ぽう(コメド)の新生を抑える薬剤が用いられます。

  治療薬(ぬり薬)※寛解維持期には抗菌薬を中止します。
  ・過酸化ベンゾイル
  ・アダパレン
  ・アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤

★治療の目標と治療期間
 ニキビ治療全体を通しての目標はニキビ痕を残さないことです。
 そのためには早期から適正な治療を行い、ニキビの再発をコントロールすることが大切です。
 赤いニキビがなくなっても、面ぽう(コメド)があるため、再生を繰り返します。
 短期的ではなく長期的な治療が必要です。

 ●治療の目的(期間別)
 急性炎症期
 ・紅色丘疹(赤ニキビ)、膿疱(黄ニキビ)などの炎症を起こした皮疹を早期に改善すること
 ・新しくニキビができるのを防ぐこと

 寛解維持期
 ・炎症後のニキビ痕を残さないこと
 ・新しくニキビができるのを防ぐこと

 ●治療期間の目安

  短期的な目安      長期的な目安
   3か月         1年以上
  急性炎症期       寛解維持期

 治療開始時  |  効果を確認していく時期  \  よくなっている状態を維持する時期
⇧      ⇧        ⇧                ⇧
治療開始   2週       3か月              1年 

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