とてもわかりやすい粉瘤のお話

神保町駅前皮膚科には【粉瘤】で来院される方がたくさんいらっしゃいます。
インターネット主流の現代、皆さんしっかりと粉瘤についてお調べしたのち、おみえになります。
ですが、誤解も多く、受診後初めて理解されるという方も少なくありません。

そこで、難しい医学用語はできる限り避けた、わかりやすい粉瘤のお話。今回は、
【粉瘤で誤解されやすいあるある】

👇ではまいりましょう👇
【粉瘤で誤解されやすいあるある】

わかりやすく、粉瘤には2パターンあります。
炎症性のもの。
炎症のないもの。

先ずは
炎症性粉瘤
  炎症→赤くなっている😣
     押すと痛い😣
     臭いニオイがする😣
 傷口が腹立ている状態😡
このような場合は
*内服(抗生剤の投与)
*切開排膿
のどちらかになります。
どちらを選択するかは患者さんご自身の判断になりますが
もう、傷口が腹を立てた😡ような状態、特に、水風船のようにブヨブヨになっている場合は、切開排膿したほうが数倍も早く痛みはなくなりますので、先生は切開排膿を勧めることが多いです。

切開→切る
排膿→膿を出す

〜切開排膿の流れ〜

麻酔をする(局所麻酔)
     ↓
切開(メス等で切る)
     ↓
溜まった膿を出す
     ↓
中を洗う
     ↓
中に消毒ガーゼを込める

このような流れで当日は終了です。
ただし、数日連日の処置(来院)が必要になります。
切った当日や、ガーゼが込めている間は入浴(洗う、濡らす)禁止🙅‍♂️です。
その後は傷口がジュクジュクしなくなるまではシャワー浴のみ🚿です。

わかっていただきたいPointは、、💡

この切開排膿という処置は、溜まっていた膿を出しただけであって、袋自体は残っているので、いずれ何かのきっかけで再度炎症をおこしてしまう可能性があるということです。

⚠️完治をめざすものではありません‼️

粉瘤で誤解されやすいあるあるは、
麻酔を使ってメスで切ったりするので多くの患者さんが「粉瘤の手術をした!」と勘違いしてしまうことです。
これはあくまでも応急処置なのです。

完治を希望する場合は、3ヶ月後(今回の処置の傷が完全におさまった頃)再度来院していただき、【手術】をして完治をめざします。

では
炎症していない粉瘤
    →赤くなっていない
     痛みもない
このような場合は
*そのまま様子見
*手術で取り除く
のどちらかになります。
悪い物ではないので、どちらを選択するかは患者さんご自身の判断にお任せしておりますが、塗り薬や飲み薬で治るものではないので、気になる方は手術で取り除くことをお勧めします。

〜手術の流れ〜

手術の予約をする
  ・術日を決める
    (平日の12時or16時)
  ・同意書にサイン
  ・感染症の採血
    ↓
手術当日  手術
    ↓
翌日    創部の確認
    ↓
1週間後  抜糸
    ↓
2週間後  病理結果のお話

このような流れで、連日ではありませんが、最低5回は来院していただくことになります。

手術で粉瘤を袋ごと取り除くので、同じ場所に再発することは殆どありません👌

💮概ね完治💯

創部を縫合(縫う)するので、縫った痕は1本の線として残ってしまいますが、

病理鑑定しますので、取り除いたものが何だったのか明らかになりますし、粉瘤だったという確定診断になります。

これが本当の「粉瘤の手術をした!」です。

切開排膿も手術もどちらも局所麻酔をして切ったりするので誤解をされがちですが、
大きな違いは
袋ごと取り除いたかどうか。
患者さんの立場でわかりやすい判断材料としては
縫ったか縫っていないかです👆

皮膚科にいらっしゃる方のでき物の多くは粉瘤です。
粉瘤かも?
粉瘤ってどうやって治すの?
粉瘤も不安も、両方とも神保町駅前皮膚科で取り除きましょう👨‍⚕️🏥

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